◎プロット修正 変更点:山のひまわり畑→森の中の朽ちた秘密基地(ひまわり畑付き) 少しずつ加筆。 追加キャラとして小さい楓が必要になっちまいます。 システムとして、楓の霊力値を増減させる機能があればそれでストーリー分岐とか考えてます。まぁ分岐は出来なくてもルート突入の判定くらいには欲しい。 -------------------------------------------------------------------------------- 出会い --------------------------------------------------------------------------------  ふらふらと叙瑠樹を出た夏輝。目的も無いまま、なんとなく紗耶に案内されなかった島の東側に向かう。  すると途中で小さな女の子を見かけるが、物陰に入ると同時に見失ってしまう。  さらに歩くと放棄されて久しい小さな建物を見つけ、下ろされた看板に診療所と書かれているのを見つける。雑草生えっぱなしなど荒れているようだが、玄関までに細い道ができていたりと手入れされているような様子も感じる。  中に入り、不思議な雰囲気を感じ取る。  不意に姿を現した楓は、なぜかいきなり泣き出してしまう。  なんだかわからないままなだめようとして、色々と話すうちにまた来ることを約束してしまう。 -------------------------------------------------------------------------------- 出会い〜海遊びまで -------------------------------------------------------------------------------- ☆1.こんなことでいいのか……  診療所を出られない楓に付き合って、主にすることといえばお話だけだが女の子と話すことに慣れていないため、話題に困る。どうしよう、エロゲの内容はこんなとき全然使えません。だけど去り際に「また来てください」という楓。 ☆2.そんな目で俺を見るな!  たまたま通りがかったあやめが診療所の中から聞こえる話し声を聞きつけ、入ってくる。しかし、あやめには楓が見えず、かわいそうな子扱いの夏輝。 ☆3.昔はどんな子だったっけ?  まったく記憶のない昔の話を訊ねてみると、どうやら彼は診療所で友達もおらず寂しかった楓を励ましに、何度も見舞いに来ていたそうだ。昔は随分と積極的に女の子にアプローチしてたんだな。考えてみれば、女の子の幼馴染が最低で四人もいたわけだ。そのまま島で暮らしていたらそれなんてエロゲ状態間違いなし。クソ、なんで引っ越したんだ…… ☆海遊び後.そんな顔をされたら  海遊びをしている彼らを、診療所から遠巻きに眺めていた楓は寂しそうな顔を夏輝に見せる。もっとなにかしてあげられないかと考えて、清理に相談してみることに。 -------------------------------------------------------------------------------- 海遊び〜山遊びまで -------------------------------------------------------------------------------- ☆1.幽霊の浜風  以前から楓のことを知っていた清理は霊感うpアイテムをくれる。夏輝が身に付けることで一時的に霊力を高め、霊媒の効果で楓を診療所の外に連れて行けるようになる。  ここでアイテムと一緒に忠告を受ける。楓はあまり地縛霊としては残念が多くない。このまま現世に留まらせるよりも未練を早く無くして成仏させてやるべき。  さっそく一緒に海に行ってみるが、潮風に当たると幽霊は元気がなくなってしまうようだ。  避難するために叙瑠樹へ楓を連れて行った夏輝は、そこで紗耶にここ数日ボコられた恨みを返すべく、楓を使って驚かせることを思いつく。しかし、折り悪く紗耶の着替え中に吶喊してしまい、結局ボコられる。 ☆2.ロンリーデート  商店街に行ってみるが、見るもの見るものが楽しい反面、やはり人には見えず、なにも触れられないので寂しい顔をする楓。だけど俺がついてるさ、などと臭いセリフを言って恥ずかしくなる。ぎっぷりゃー。 ☆3.失ったモノ  楓に会いに行こうとして途中でまた少女を見かける。気になって後を追うと、山道の入り口で少女が立ち止まる。そして、夏輝を睨むと木々の間へ入っていってしまった。さらに追っていくと、開けた場所に出た。ひまわりらしきものがたくさん生えているが、ほとんど枯れていた。傍にはベニヤとトタンを適当に組み上げて作られた小さな小屋……のような瓦礫が。  中に入ってみると、古いおもちゃなどが風雨に耐えて保存されていた。その中には古いジャンプもあった。うはwwwドラゴンボールの最終回とかwwwww  男の子のおもちゃが多い中で、おはじきなど女の子向けらしきものもあった。それを見て、ここは自分がつくった秘密基地だったことを思い出す。ついでに言えば女の子のおもちゃは幼馴染の少女のものだ。でも、ここは彼女たちの誰に教えたのか、覚えていない。確か、本当に誰にも秘密だったはずなのだが……  遅れて楓のもとへ行くと、彼女は診療所の隅の天井のあたりでいじけていた。  機嫌をとろうと、先ほど見つけたジャンプを見せると、なんだか驚いているようだった。 (山遊びは書き直しもイベントつぶしもなしで、そのまま大丈夫。ちょっと書き足してもらえるとやりやすいけど) ☆山遊び後.さよならはできない  清理に呼ばれていた楓と共に山の神聖な場所(てぃくび?)へ向かう。そこで清理は突然、楓を成仏させると言い出す。  夏輝と霊感うpアイテムのおかげで徐々に楓の霊力が上がってきているらしい。そして、そのままでは現世に影響のあるレベル、つまり神職者として見過ごせないものになってしまうということだった。  夏輝の言葉を待たずに、自ら成仏させて欲しいと願う楓。 「夏輝さんと一緒に遊べて、もう未練はありません」  それに応えて簡単な儀式を行う清理だったが、楓を成仏させることができなかった。  まだこの世に強い未練が残っている。しかし、未練の心当たりが無い楓。  その夜、この島に住んでいた頃にある少女と山に入って遊んでいた時の記憶を夢に見る。夢の中で二人は何かの種を植えていたが、その途中で少女が倒れてしまう。少女を抱えて人の居る場所まで走る夏輝。そこで記憶は途切れ、目を覚ます。  夢の中の少女は、この島で二度見かけた謎の少女であり、幼い頃の楓だった。 -------------------------------------------------------------------------------- 山遊び〜夏祭りまで -------------------------------------------------------------------------------- ☆1.I hate you  真相を求めて唯一の手がかりである秘密基地へ向かう。  ひまわりはもはやほとんど枯れ果て、秘密基地の中で蹲る少女。  しかし、少女は夏輝が近付くと凄い形相で睨みつけ、恨みの言葉を口にする。  いつも楽しそうに外の話をする夏輝がうらやましかったこと。  そそのかされて外に出て、山で倒れたあと、結局そのまま死んでしまったこと。  自分が死んだのも、未練を残したのも、すべて夏輝のせいだ。  少女が手を振るうと、夏輝は首を見えない何かに締め付けられ、身動きが取れなくなった。息が出来ず、意識が遠のいていくがあわやというところで力が消え、少女が倒れる。  倒れた少女を抱えて走る夏輝。(幽霊でも少女のほうには触れる)  神社につくと、すぐに清理が迎えて少女を介抱する。  清理は二つに別れた楓の魂の一方がこの少女だということに気付く。  精神としての魂は心と共に成長した楓。  肉体としての魂は怨念を抱いて停滞したままの楓。  未練を残している肉体の魂が邪魔をして、成仏させられなかったのだ。  しかし楓の力のバランスは崩れてしまっており、成長した楓のほうに力の大半が移っている。そのため、肉体の魂は切れかけていた。  このまま肉体の魂を浄化すれば、精神の魂も成仏させられる。  しかし、なんとか持ち直せないかと頼む夏輝。  清理は成長した楓と霊力を繋げることで均衡を図る。 ☆2.憎さ余って  夏輝は二人の楓を連れて島を巡ろうとする。周囲を困惑させつつも勢いで無理やり出かける。  最初は嫌がる小楓だが、無理やり商店街や廃校を回るうちに、次第に過去の夏輝と遊んだ思い出を蘇らせる。  大楓と既にやったことを小楓と共に駆け足で反芻し、とにかく夏輝は彼なりに楽しませようとする。  駆け足で遊びまわったせいで疲れ果て、小楓と夏輝は仲良くダウン。 ☆3.ミス美富島コンテスト(暫定)  肉体の魂としての力で実体化している小楓のおかげで、大楓も実体化できるようになった。  紗耶の服や昔のお古を借りて二人を着せ替え。  どうせならもっとやろうということで他ヒロインも呼んでファッションショー状態。ついでに水着とかも着せたり。 (絵がないと寂しいシーンだけど服デザインなど絵描き負担がヤバイだろうから一枚絵で誤魔化すとか、もしくはカットで。でも全員集合イベントってやっておきたいところ)  海にはいけないので民宿のお風呂ではしゃいだり。 ☆夏祭り後.涙は置いていけないから  思う存分遊んで未練ももうなくなったのであの世へ行こうと言い出す二人(一人?)  夏休みの終わる前日に成仏させてもらうことを決める。残る時間は形として残るものを造るため、ひまわり畑を作り直すことを約束する。 -------------------------------------------------------------------------------- 夏祭り〜帰るまで -------------------------------------------------------------------------------- ☆1.農作業とか_  山に道具を持ち込み、土の手入れをして、種を撒く。慣れない重労働で思ったより時間がかかる。結局阿部さんや他の人の手を借りることに。 ☆2.さよならは言わない  成仏のための儀式は夕方に行うことに。筋肉痛で動けない夏輝。秘密基地でゆっくりと話をすることに。  小楓の感謝。大楓の謝罪。  夏輝は楓への想いをうまく言葉に出来ず、衝動的に二人を抱き締める。(そこからH? 大きいのと小さいのダブルでウハウハですぜ?)  清理の儀式の、天と地にとけるように消えた楓。最後の笑顔に、胸を締め付けられる。 ☆帰る時.さよならはさせない  どうしても楓との別れが引っかかる夏輝は、一緒につくったひまわり畑へ。  するとそこには、昨日植えたばかりだというのに、芽が出ているどころか満開の花が並んでいた。 「夏輝さんが私たちにあんまり未練があるものだから、帰ってきちゃいました」  咲き誇るひまわりに囲まれて佇む二人の少女。 「楓は、俺に未練は無いのか?」 「あるにきまってるじゃないですか」 「まぁ……あるかな」 -------------------------------------------------------------------------------- 「というわけで、七代先まで一緒にいてくれよ」 「それはやだなぁ」 -------------------------------------------------------------------------------- ◎設定 診療所 大楓の拠り所 秘密基地 小楓の拠り所 秘密基地の位置としては村寄りの森の中だがマップ的には山?イベントで移動するだけで選ぶもんでもないか。 楓(現在) ・一人称、私 二人称、あなた 三人称、あの人 主人公、夏輝さん ・典型的なおっとりタイプ、と見せかけて実はストレートすぎる素直。感情表現等はわりと直球。ただし、攻撃的に出るのではなく基本はおとなしく、内省的に。  ようは泣いたり落ち込んだりが多い。嬉しくてはしゃぐということは苦手だが、ノってくれば自然と出る。 ・生前の楓の心の部分が多く寄り集まった霊体。精神体とも言える。物理的な肉体を持たないために生命的には欲求が無い。また、死んだことに関して未練も無い。 小楓(現在) ・一人称、わたし 主人公、夏輝くん ・無口、かつぶっきらぼう。 ・怨霊的な性質のため、恨み言しか吐かない。大楓と接続後は、普通の会話が出来る。 ・肉体の無念が集まってできたダークな楓。死した肉体という元があるために成長することは出来ない。精神的な面はほとんど自前のソフトを持っていないので一般的な怨霊として得る現世への恨みつらみが基礎。 楓(過去) ・免疫系の病気で山に入り雑菌と肺炎で死亡。 ・生まれて此の方外に出たことがほとんどない。たまたま診療所で出会った夏輝が唯一の友達。両親も楓にはあまり優しくなく、人として接してくれるのは彼だけだった。 ・いつ死ぬかも分からないという自分の状況を理解し、己を死の世界に置いて考えていた。対極として生の世界は夏輝。憧れはあったが、恨んだりはしていない。 ・夏輝に連れられて外に出て、生を実感して、死ぬことが怖くなった。それが肉体的な未練。精神的には、もう充足していて未練は無かった。